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退職者の会 活動報告

退職者の会 新年ご挨拶

2018/01/05

新年明けましておめでとうございます。と毎年同じ言葉でご挨拶申し上げますが、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 

昨年を振り返ってみまして、私が最も印象に残ったことは、127日に行われたノーベル賞の授賞式において、「ノーベル平和賞」を授与されたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン・認定NPO法人)のフィン事務局長とともに檀上に立ち、被爆者として初めて演説した、カナダ在住で広島の被爆者でもあるサーロ節子さんの言葉です。曰く、厳しい状況の中でも諦めず核廃絶を進めるよう訴え、核兵器禁止条約の意義を強調するとともに、核兵器は必要悪ではなく絶対悪であり、すべての国に条約への参加を呼びかけたスピーチです。85歳になるサーロさんの何と力強い、そして共感を呼ぶ演説であろうか。

いま日本国内においては5年以上に亘って政権を担当する安倍総理を頂点とする自・公政権に対して、かなりの閉塞感をもって、歯ぎしりしながら見ている国民が半数は居ると言われる中にあって、しかし選挙においては、野党勢力の体たらくによって打ち破ることができず、加えて平成30年度の予算編成においては、あれもこれもの増税路線が目白押しという状況を、手をこまねいて見ているだけというどうしようもない現実において、私たちは「だからこそ戦わなければならない。挑んでいかなければならない」という手段を、サーロさんの演説は私たちに教えてくれている様な気がしてなりません。

2018年という年も、様々な困難が待ち受けている、とは思いますが、退職者のみなさん!現実を見据えて一歩一歩前に向かって歩みを進め、全印刷の旗の下で現職のみなさんと手を携えて、私たち高齢・退職者の抱えている課題を一つ一つ実現していくために取り組んでいきたいと願いつつ、ご家族のみなさまを含め、この一年の息災をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。
 

全印刷局退職者の会
会長 片倉 利夫

 

退職者の会